6Huu ドリアンを食す@ホーチミン

6Huu ドリアンを食す@ホーチミン


前回に引き続き、ホーチミンで出会ったドリアンについてお届けする。

前回、ベトナムの代表品種Ri6を紹介したが、当然ながらベトナムにも数多のドリアン品種がある。
ただしマレーシアやタイのようにインターネット上に品種の情報があまり無い。いつが収穫期なのか、どんな味なのか、どこの地方で買えるのかなどの情報は殆ど見当たらなかった。
そこで手当たり次第にホーチミン市内のドリアン店や市場を練り歩いてみることにした。
しかし、扱っているドリアンはRi6やモントーンが殆どで、時々猫山王を見かけるくらい。

そんな中で、Ri6以外のベトナム品種を扱っているお店に出会えた。

Sầu riêng sạch 3 Bao

Sầu riêng sạch 3 Bao · 898 Trường Sa, Phường 12, Quận 3, Hồ Chí Minh 70000 ベトナム
★★★★☆ · フルーツ卸売業者

この店舗では写真の通りRi6、6Huu、Chuong Boを扱っていた。
この日はChuong Boは熟した玉がないとのことで、6Huuを購入してみることに。
赤いバスケットに入っているのがRi6、手前の青いバスケットが6Huu、左側のバスケットがChuong Boである。
Ri6と6Huuは小さめの品種だが、それに比べてChuong Boは大きいのが分かる。

ブランド名: 6Huu
品種番号: なし
日本語読み: サウフー(?)

前回のRi6はパック売りを購入したので、今回がベトナムで初めてドリアンを切ってもらう。
タイとマレーシアではドリアンの切り方が異なるが、ベトナムはマレーシアと同じ切り方だ。

開けてみたところ一部の房が未熟だったため、補償のRi6を2つ入れてくれた。
左側に並ぶ薄めの色の4房が6Huu、右側の濃い色の房がRi6だ。
(種が一つあるのは食欲に負けて写真を撮る前にRi6を一つ食べてしまったからである。お見苦しくて申し訳ない)

この色だけを見比べると、6HuuはRi6より薄味そうに見える。

皮の表面の張りがありまだ熟し不足かと思ったが、手に取ってみると思ったより柔らかく、自重で皺っぽくなった。
いい熟し具合だ。


さて、6Huuのお味は、、、

美味い!!!
6HuuはRi6より甘みが強い!
苦みはほぼないが、Ri6よりは少し感じる。
口触りの滑らかさはRi6より少し劣るが、気になるほどではない。
補償でもらったRi6と交互に食べると、互いの特徴がよく分かる。
Ri6はナッツのような香りが強いのに対して、6Huuは少しアルコールっぽい香りがする。

自分は濃い味のドリアンが好みなのでRi6より6Huuの方が好みだが
味の濃さの差はそこまで大きくないため、産地や個体でひっくり返ることもありそうだ。
どちらもかなり美味しい。

ベトナムはモントーンや猫山王など他国品種も積極的に栽培しているが、はたから見るとせっかく優れた自国品種もあるのに勿体無いと思ってしまう。
主な輸出先である中国の味の好みがよくわからないが、もし味の濃さが評価されるのであればRi6や6Huuはモントーンと比べて圧勝だろう。

6Huu、当サイトでのベトナムドリアンのおすすめ品種となった。
ベトナムを訪れた際には、ぜひ手に取っていただきたい。