インドネシア産 ブラックソーン ドリアンを味わう@メダン

インドネシア産 ブラックソーン ドリアンを味わう@メダン

ドリアンツアー2025冬編9日目。
前回までにメダンではドリアンのブランディングがされていないと説明したが、それはインドネシア産ドリアンにおける話。

輸入品や輸入品種のドリアンに対しては当然そのままのブランディングが維持されて売られている。

例えば今回メダンで見かけた品種だと
・猫山王(マレーシア品種)
・黑刺(マレーシア品種。現地ではOchi Durianという名前でも流通している)
・Mon Thong(タイ品種)

それぞれ生産国から輸入したものもあれば、インドネシアで栽培されたものもある。

今回は、こちらのお店でインドネシア産黑刺を頂いてみた。

Duree Medan

Duree Medan (Premium Durian Store) · Jl. Multatuli No.30, ABC, Kec. Medan Maimun, Kota Medan, Sumatera Utara 20151 インドネシア
★★★★★ · 八百屋

12月にオープンしたばかりのこのお店、前回までに紹介したドリアン店とは明らかに綺麗さが異なる。
このお店の看板には猫山王、黑刺、グリーンスキンドリアンの名前が記されていたが、今回訪れた際に扱っていたのは猫山王、黑刺のみ。

ローカル品種が安いインドネシアにおいても、流石にこの2品種の値段は安くなくどちらも225k IDR/kg (約2200円/kg)と現地物価を考えると高め。
マレーシアリンギットに換算しても56MYR/kgなので、今シーズンの値下がりを考慮するとマレーシアよりも高めの価格だ。

しかし、せっかくなので食べてみたいではないか、インドネシア産のマレーシア品種を。

ということで、インドネシア産黑刺をお買い上げ。

\ドンっ/
もちろん品種としてはD200 黑刺そのものなので見た目はマレーシア産と同じ。
商用品種の中では最も濃い色も健在だ。

さて、初めてのインドネシア産黑刺の実力は、、、

美味い!!!
さすがマレーシアの最高品種だ。
甘みの濃さも苦味も、なめらかな食感もしっかり黑刺だ。
この黑刺は完熟か、それに近い状態の追熟品と思われる。
表皮の皺が少ないので、追熟でない場合は若い木かもしれない。

以前紹介したベトナム産黑刺は明らかに追熟品で、黑刺の美味しさは残しつつも水分の不足や味の薄さが明らかに出てしまっていたが、それと比較してインドネシア産黑刺の方が明らかに仕上がっている。

ブラックソーンにしては少し種が大きいことだけは気になった。
個体差だろうか。

ところで近年、黑刺はタイ、ベトナム、インドネシア、そして日本(石垣島)など各国で栽培が始まっている。
マレーシアの最高品種であり売価が高く生産者にとって利益率が高いことは事実だが、一消費者としては国外品種だけではなくその国ならではの品種を味わいたいという点で残念さもある。
少なくともメダンにおいては北スマトラのドリアンは全て一律でローカルドリアンとして売られており、このままだと高価格帯は黑刺や猫山王に抑えられ、ローカルドリアンは廉価品として扱われ続けることになってしまう。
どこへ行っても黑刺や猫山王だらけなら最初から本場マレーシアへ行けば良く、国際市場に各国の黑刺や猫山王で溢れたら価格勝負になり互いに痛い目を見るだけだろう。

インドネシアが世界のドリアン市場で戦っていくつもりなのであれば、マレーシアの猫山王、タイのモントーンのようにその国を代表するブランド品種をぜひ育て上げて欲しいものである。