完熟型チャニー ドリアンを食す@コタキナバル
ドリアンツアー2025夏編、6日目の夕方。
この日は夕食前に早めにドリアンナイトマーケットを散策。
この日はまだマレーシアでは食べたことのなかったD123チャニーを発見。

チャニーはタイの有名品種で、タイ国内ではモントーン、ガンヤオと並び多く流通している3大品種とでも言える存在だ。
チャニーは以前にタイで食べているが、その際は中身だけ売っていたので、実全体としては初めて見る。

マレーシアではチャニーにD123という覚えやすい品種番号が付けられている。
ちなみにチャニーにはD15という品種番号も付いているのだが、D123とD15で登録されているチャニーは微妙に異なるらしい。
実を開けてもらうと、綺麗な黄色い果肉がお目見え。
コンディションはバッチリだ。

やはり完熟と追熟ではかなり見た目が異なる。
今回の完熟チャニーが左、タイの追熟チャニーが右だ。
皺の入り方や光沢などから、ドリアンを触ったことがない方でも明らかに完熟の方が柔らかく、追熟の方が硬そうなことが分かるのではなかろうか。


さて、そんな完熟型のチャニーのお味は、、、
美味い!
甘みは結構しっかりしている。
苦味は殆どないが、房によっては多少ある箇所もある。
食感は滑らかで、タイの追熟品ほどべちゃべちゃはしていない。
タイ産チャニーといえば酸味を感じる珍しい特徴がある(と個人的には思っている)が、完熟型だとタイほどの明確な酸味は感じられない。
ただ、房によっては果肉のところどころに酸っぱさが感じらる。
また、他のドリアンで感じたことのない独特な風味がある。
なんとも自分のボキャブラリーでは言い表せないのが残念なところだが、この独特な風味が強くなるとタイのチャニーで感じられる酸っぱさに通づるものかもしれない。
というより、追熟だと残っている酸っぱさが完熟に至るにつれて和らいで、僅かに風味として残っているという表現が正しいかもしれない。
ちなみに、グリーンスキンドリアンがチャニー由来との話があるが、味はあきらかに違う。
グリーンスキンでは上記のような酸味や独特な風味は感じたことはない。
タイでチャニーを食べたことがある方は、ぜひマレーシアの完熟チャニーを見かけたら挑戦して食べ比べていただきたい。
収穫方法の違いによる差を楽しめるに違いない。
