コーヒー ドリアンを食す@ジョホールバル

ドリアンツアー2025夏編、2日目。
シンガポールの北端から国際列車で5分、マレーシアのジョホールバルへやってきた。

マレーシアには他に有名な観光地やドリアンの名所がいくつかあるが、敢えてジョホールバルへやってきたのは、マレー半島南端かつシンガポールとの国境にあるこの街だからこそ入手できるドリアンがあるのでは、との目論見があったからである。
そんなわけで、街ぶらも兼ねつつドリアン屋の探索。
10時半あたりにジョホールバルに着いたこともあって、まだ開店前のドリアン店があったり、食べたことのない品種がある店を求めて街を歩き回っていた。
そんな中で、大きなショッピングモールのエントランス付近にドリアン屋が3店鋪出店しているのを発見。
Google Mapの検索では1店舗しか情報が出てこなかったので、やはり自分の足で歩いてみるものである。
エントランスは複数あるかもしれないが、ドリアン店が集っていたのはこのドリアン店のあるところ。
ようやく食べたことのない品種を発見、老太婆だ。
品種番号はD17、流通名は老太婆やコーヒードリアンと呼ばれている。
ジョホールバルの滞在日数は1日のみなので、ここは迷わず買いだ。

購入したお店はこちら。

カットしてもらうと、商業品種としてはかなり白っぽい房がお目見え。
見栄えの問題からか一般的にドリアンは色が濃く鮮やかな品種が好まれるが、果たしてD17コーヒードリアンの味は、、、

おぉ、美味い!!!
甘みはそこそこ、決して強くはない方だが苦味は結構強めだ。
ビターが好まれるマレーシアにおいても、中価格帯のドリアンだと苦味がしっかりしている品種は案外多くない。
D17はこの点で優秀だ。
風味はクセもなく、口触りも滑らかで食べやすい。
コーヒーのような風味も感じさせるとのことからコーヒードリアンと呼ばれているようだが、特にコーヒーっぽさは感じなかった。
食べ進めていると一部の実が完熟していなかったため、店員さんが見かねて補償ドリアンが供給された、ありがたい。

補償の方も同じくD17だが、小ぶりで房の色が濃い。
こちらは少しねっとりした食感が強まったが、味は少し薄めだ。
ドリアンは同じ品種でも個体で味が違うものだと再認識させられた。
特にマイナーな品種は味のブレが大きい傾向があるように思う。

D17、最初の玉と補償の玉の味が割と異なっていたため最終的な評価が難しいが、少なくとも1つ目の玉はかなり好みの味であったため、私の中ではおすすめの品種だ。
KLやペナンでは見かけない品種であるため、ジョホールバルを訪れた際はぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。