ドリアン カンポンを食す@ランカウイ島

前回に引き続きランカウイ島のUncle Durian Specialist Storeへ訪問。
今回は一風変わったドリアンを食していく。
前回はこちら↓

初日に訪れた際に、ドリアン カンポンが入荷するとの話を聞いており、今回はドリアン カンポンを食するために訪れた。
まずドリアン カンポンとは何か。
カンポン(kampung)とはマレー語で田舎、村、集落のような意味らしく、ドリアン カンポンは品種として登録されていない雑多なドリアンを示す。
つまりドリアンカンポンという特定の品種があるわけではない。
個人の小さな菜園で育てられているものも、裏山に生えているものも市場に出れば全てドリアン カンポンなのだ。
身近な単語で言えばノーブランド品といったところか。
ドリアン カンポンは当然だが安いし、一般的にはわざわざ選んで食べるものではないと思われる。
しかし今回はそれが食べてみたかった。
クアラルンプールなどではまず売ってないし、有名品種は絶対に美味しいが驚きはない。
こちらが今回購入したドリアンカンポン。
最小の球を選んだが2.1kgと一人で食べるには大きめ。
値段は驚きの25MYR/kg、猫山王の1/3程度の価格だろうか。

早速店員さんにカットをお願いすると問題が発生。
普通のドリアンより硬いのか全然割れない、、、
めちゃくちゃ頑張ってくれているが、小さな女性の店員さんなので歯が立たないようだ。
店員さんが店の外に誰かを呼びに行った、店長か?
でもなぜ店の外へ、、、
程なくして、、、

いや誰???
ここは工事現場なのか?
なんと店員さんが呼んできたのは他の店員でもなく店長でもなく、近くにいた工事(?)の方達。
全く訳がわからない、日本の常識が通用しない世界だ。
しかしここはマレーシア、この蛍光イエローのベストを着た男性の方が見事にドリアンを割り切ってくれたのだ。
ありがとう、本当に意味不明だがありがとう。
お待ちかねのドリアンカンポンとご対面!

すごい、、、
言っちゃ悪いが見た目は全く美味しそうじゃない。
こんなに白いドリアンは初めてだ。
そして肝心のお味は、、、?
美味い!(意外)
普通に美味い。
マレーシアでは安い品種は苦味がない傾向があるが、このカンポンも苦味は全くない。
味はあっさりしている。
ペナンで食べたGreen Skinドリアンよりもさらにシンプルな味。
比べるものでもないが、黑刺のような高級品種と比べると奥行きはない。
だがドリアンとして普通に美味しい。
あっさりめが好みの人にとってはむしろ高い金を払わずとも、この個体なら十分と思わせてくれる。
ただし、さすが品種登録されていないだけあって野生みがある。
まずタネがめちゃくちゃ多い。
一つの連なる房に3, 4個のタネが入っている。
食べてるうちに皿がタネだらけになった。
また、ところどころがタネから発芽しかかっている。
実から出ている緑色の突起は発芽と思われる。

味は普通に美味しいが安いのには訳がある、これがドリアンカンポンのようだ。
ドリアンカンポンはサイズ、形、味、色、本当に多種多様なようで他の場所で買えば全く違いドリアンカンポンに出会えること間違いなし。
まさに一期一会のドリアン。
クアラルンプールなどではなかなか売っていないドリアンカンポン、今回は貴重な経験が出来た。
初めて食べる方にはお勧めできないが、何度かドリアンを食べたことがあるならものは試しでドリアンカンポンいかがですか?
次回
