名店でドリアンチェンドルを食す@シンガポール

日本が唸る暑さの中で迎えた2025年の夏休みシーズン。
貴重な9日間の休みを利用し、避暑も兼ねつつドリアンツアー2025夏編を開催した。
もちろんツアーといっても参加者は私一人だ。
そんなツアーの1カ国目はこちらの国。

シンガポールである。
シンガポールは6度目の訪問になるが、短期滞在で時間が無かったり、ドリアンに興味がなかった頃に訪れたりとシンガポールでドリアンを食べたことが無かった。
そんなわけで、シンガポールでドリアンを食べてみたいという思いから再訪に至った。
シンガポールでドリアンを食べるとはいっても、シンガポール国内で商用品種のドリアンが栽培されているわけではなく、マレーシアやタイからの輸入品でまかなわれている。
ただし輸入元はマレー半島南部が多いため、クアラルンプールやペナンとは異なるラインナップが見れるのではと期待も込めて訪れてみたのだ。
そんなシンガポールで最初に向かう店舗は予め決めていた。
それがこちら、ドリアンやドリアンスイーツで有名な99老树だ。

最寄りはアウトラムパーク駅。
近くにはチャイナタウンや天天海南鸡饭で有名なホーカーズ、マクスウェルフードセンターもあるため非常にアクセスがいい。
私はチャイナタウンでドリアン店の下見をした後に、チャイナタウンから徒歩でこちらへ訪れた。
ドリアン関連のことをインターネットで調べたことがある方なら、この99老树のロゴを見たことがある方も多いのではないだろうか。
品種の紹介や、シンガポール内でのデリバリーなどのWebページが頻繁にヒットする。

私が店舗を訪れたのは開店の15分前ほど。
人気店ということもあり、既に20人ほどの列が外まで伸びていた。
99老树の店舗ではドリアン単体のパック売りと、ドリアンを使用したスイーツの販売の両方を行なっており販売列が異なる。
この写真の待機列は店内のスイーツの販売列で、ドリアン単体のパック売りは写真左奥の方に販売場所があるため要注意だ。

スイーツメニューはチェンドル、アイス、ケーキなど多様だ。

ドリアンのパッケージ売りは、この日は5種類。
シンガポール内の他店舗と比較しても、99老树の値段はかなり高めだ。
食べたことのない品種や珍しい品種があればパッケージ売りのドリアンを購入しようと考えていたのだが、この日は見慣れた品種が多かったため、スイーツの列に並ぶことにした。

店舗はとても綺麗でオシャレな内装だ。
普段、屋台の下で小さなプラスチックの椅子に座りドリアンを貪っている身からすると、あまりの差に緊張してしまう。

列が店内に入ると、店員さんが事前にオーダーを聞いてくれる。
魅力的なメニューがたくさんあり少し悩んでしまったが、ここは王道のチェンドル、そしてせっかくなら猫山王が載ったMSW Hoot Chendulを頼んでみた。
価格は15.90SGD、約1800円。
最近は日本のかき氷専門店でも1000円を超えてくる上に、物価の高いシンガポールで、しかも猫山王が載っているとなればむしろお得にすら感じられる価格だ。
呼び出しブザーがなり、カウンターに受け取りに行くと、、、

美味しそう!!!
チェンドルの緑色と猫山王の濃い黄色のコントラストが素晴らしい。
猫山王も状態の良い大きな房が1房と半分ほど載っており、なんとも贅沢だ。
そんな猫山王チェンドルのお味は、、、
もう見た目通りに美味い!!!
朝からチャイナタウン近辺を歩き回り、汗もかき熱った体にはうってつけのスイーツだ。
緑色のチェンドル本体もコシがあり、もちもちとしていて非常に美味しい。
そして贅沢に載った猫山王も非常に美味しい!
店によっては、ドリアンチェンドルには品質が低く単体で売れなかったドリアンや、売れ残って熟しすぎたドリアンを使うという話を聞くことがある。
しかし、この99老树のチェンドルの猫山王は熟し具合もよく、甘みも苦味もとても濃厚だ。
私は今までドリアンは常温の単体でしか食べたことがなく、今回のようなスイーツとして食べるのは初めてであったが、キンキンに冷えたチェンドルとの相性はバッチリだ。
シンガポールを再訪したら、ぜひまた99老树に寄って猫山王チェンドルを頼みたいと思う。
ドリアンツアー2025夏編、この猫山王チェンドルで最高のスタートを切ることができた。
そして、ここからひたすらドリアン三昧の日々が始まるのであった。