クラドゥムトーン ドリアンを味わう@クチン
ドリアンツアー2025冬編2日目。
今回は初めての都市、マレーシア サラワク州の州都クチンへやってきた。

初日はシンガポールからの移動で時間がなかったため、2日目の朝から活動開始。
クチンはクアラルンプールやペナンなど人気観光地とは異なりドリアン関連の情報が多くない。
今回初めてのクチンということもあり、ドリアンを求めて青果市場やドリアン店をいくつか回った後の結果として、今回のドリアンとドリアン店を紹介する。
クチンの市場情報などは別途記事にして掲載する予定だ。
今回訪れてみたのはこちらのお店
Happiness Durian House

この日、在庫があったのは
D99 Kradum Thong
D145 Beserah
D168 IOI
D198 Golden Phoenix
D200 Black Thorn



この中で食べたことがないドリアンの1つがD99 Kradum Thong(クラドゥムトーン)だ。
クラドゥムトーンは以前コタキナバルでも見かけていたが、その時は他のドリアンで満腹だったためみすみす見逃さざるを得なかった。
また、察しの言い方は名前の字面を見た時にピンと来たかも知れないが、こちらはタイ系の品種だ。
タイを代表する品種であるMon Thong(モントーン)のThongと同じ単語で、金を意味する。
ちなみにKradumはボタンを意味するらしい。
クラドゥムトーンはタイ品種ではあるが、マレーシアでも品種登録をされているためD99というDコードが付与されている。

クラドゥムトーンは球形の外皮が特徴である。
球形の特徴を持つドリアンといえば黑刺が有名だが、黑刺と比べるとクラドゥムトーンは上方に僅かに傾斜がついている。
少し栗に近い形といったところか。

お尻を見てみると、中央のくぼみと小さなヘタが付いているところも黑刺そっくりだ。
こんなに外見の似通っている2品種だが、何かしらの関係があるのではという意見もあったりもする。
マレーシアとタイの全く異なる品種と思うかも知れないが、実は黑刺はタイに生えていたドリアンの木をマレーシアで接木したもの、もしくはそこから実生して出来た品種とされている。
つまり元々は黑刺もタイの品種と言っても過言ではないのだ。
クラドゥムトーン自体も古くからタイに存在していた品種のため、もしかしたら近い遺伝子を持つ品種なのかも知れない。
なお、タイに存在したであろう黑刺の原木は今となっては不明だ。
どこかにまだ生えているかも知れないし、もうすでに開拓で伐採されてしまったかも知れない。
思えば、人間が開墾したことにより失われてしまった特徴的なドリアンの原木は数多いかも知れないし、実は東南アジアの山奥にはまだまだ特徴のあるドリアンの原木が生えているかも知れない。
さて、そんな思いを巡らせながら、早速クラドゥムトーンをいただいてみる。
房の色は黑刺とは異なり明るい黄色をしている。
表面の薄皮の状態を見るに、おそらく追熟品だろう。

さて、初めてのクラドゥムトーンの味は、、、
美味い!
さっぱり、爽やかな甘さだ。
苦味は房により偏りがあり、ほとんど感じられない房から、割としっかり感じられる房まであった。
香りはなく、おそらく初めて食べる人でも非常に食べやすい。
水分は少し多めだが、チャニーのようなべっちゃり感は感じられない。
この品種は種が大きいが、実の形が丸く外皮も薄いので可食部が多い。
1玉25MYRという安い価格を考えると、量と味も満足なドリアンだ。
ちなみに、味の面では黑刺との似通りは感じない。
マレーシアではあまり見かけない品種ではあるが、タイでは代表的な品種の一つでもあるため、いつかタイ本国でも食べてみたいと思う。
マレーシアで食べられるタイ品種という変わった立ち位置のD99クラドゥムトーン、ぜひ見かけたら味わってみてはいかがだろうか。