ジャッキーチェーンの妻を食す@ペナン島

ジャッキーチェーンの妻を食す@ペナン島


前回に引き続き、ドリアンツアー2025 春編としてペナン島でドリアンを食べる。

バリクプラウでカプリドリアンを食してから、宿があるジョージタウンへ移動してきた。

半年ぶりのジョージタウン。
東南アジアに住んでいるわけでもない身としては、こんなに短期間に同じ都市へ旅行で来るのは初めてだ。
ペナンも1カ国目のバンコクと同じような気温かと思っていたが、ペナンの方がかなり暑い。
バンコクは雨季ということもあり直射日光を浴びる機会も殆どなかったが、ペナンは晴れの時間も長く気温は34度前後、スマホに表示される体感温度は40度を超えていた。

さて、この時期のペナンは至る所にドリアン店が出店している。
暑い中、闇雲に歩き回っても貴重な体力が奪われるだけである。
ということで、ジョージタウン内でもドリアン店の出店密度の高いJln Macalisterという通りを中心にいくつかドリアン店を回って、食べたことのない品種や一人前サイズのドリアンを探してみた。

5°24′55.5″N 100°19′33.1″E

そんな中で出会ったのがジャッキーチェーンの妻、林风娇さんである。
40リンギットで売られている林风娇さん。


そうしてこのサイトは人身売買に手を染めていく、、、

そんなわけもなく、林风娇はドリアンの品種名である。
ジャッキー・チェンの妻である林风娇さんは台湾で女優をされており、この品種を生み出した農家が林风娇さんのファンだったとか。
しかし、人名をフルーツの品種名にするなんてなかなか奇抜な話である。
日本で言えば、橋本環奈ドリアンのようなものだろうか。
「橋本環奈1kg 1600円/1kg」なんて値札が店頭に書いてあることを想像するとかなり恐ろしい。


そんな林风娇を購入したのはこちらのお店。

Penang Island Durian Fruit @ 槟岛榴莲 · 94, Jln Macalister, Sunshine City, 10400 George Town, Pulau Pinang, マレーシア
★★★★☆ · 農場

ブランド名: Lin Feng Jiao/林风娇/Jackie Chan's Wife
品種番号: なし
日本語読み: リンフェンジャオ/リンフォンジャオ

ちなみに林风娇はローカル品種のため品種番号は存在しないが、なんとチャニー(Chanee)ドリアンから育った木という説があるようだ。
詳しい方がいたらぜひ情報をお教えいただきたい。

チャニードリアンはタイで食べているが、お世辞にも美味しいとは思えないドリアンであった。
林风娇はそんなチャニードリアンの前評判を覆してくれるのだろうか、、、

チャニー ドリアンを食す@バンコク
ドリアンツアー2025 春編の2日目、今回は一癖あると噂のチャニーを食べてみた。 チャニーはモントーン、ガンヤオと合わせてタイの三大品種とでもいう存在。 しかし、その独特な風味からチャニーが苦手な人は観れど、好きという人には会ったことがない不思議である。 昨日ヌアントンチャンと出会ったドリアン店に再訪。 Apsorn premium fruit · 101 Kamphaeng Phet Rd, Khwaeng Chatuchak, Chatuchak, Bangkok 10900 タイ★★★★★ · 青果店Apsorn premium fruit · 101 Kamphaeng Phet Rd, Khwaeng Chatuchak, Chatuchak, Bangkok 10900 タイ 早速チャニーを購入。 値段を記録し忘れたが、お手頃な価格であったと記憶している。 チャニーは基本的に安い。 品種名: ทุเรียนชะนี/Chanee 日本語読み: チャニー/チャネー 品種番号: D123(マレーシア内での品種番号)


開封の儀

\ドンっ/

さて、気になる林风娇のお味は、、、

美味い!
苦味は全くなく甘味が強いドリアンだ。
臭みや癖もなく、優しい味をしている。
チャニーとは全く異なる味や風味である。
ドリアンは同じ品種であっても、木の個体差や気候などで大きく味が異なる場合がある。
また、マレーシアとタイでは収穫方法が全く異なり、それも両国でドリアンの味が大きく異なる理由となっている。
そもそもマレーシアにおいてチャニー自体もD15とD123の二つの品種登録に分かれており、両者は異なる特徴を有するとされる。
よって、もし本当に林风娇がチャニー系の品種であっても、タイで食べるチャニーと味が全く異なっても不思議ではない。

ちなみに林风娇は種が小さめだ。
1.5kgの玉を購入したが、種が小さいせいで可食部がかなり多かった。
一般的に種が小さいのは良いことなのだが、1人で食べるには予想外に量が多く、最後の方は頑張って胃に押し込める形となってしまった。
一人で食べる方はもう少し小さめの玉を選んでも良いかもしれない。

林风娇、値段もお手頃ながら癖もなく非常に食べやすいドリアンとしておすすめである。
もしかするとペナン周辺以外ではあまり手に入らない品種かもしれないが、見かけた際はぜひ手に取っていただきたい品種であった。