モントーン ドリアンを食す@バンコク

今回から数回にわたって新企画 ドリアンツアー2025 春編をお届けする。
なお、ドリアンツアーといっても一人で好き勝手に食べ歩いているだけである。
この記事の執筆もドリアンツアーの最中で、食べ過ぎて苦しくなったお腹休みの合間を有効活用している。
さて、今回のツアー1か国目は念願のタイ、バンコクを訪れた。
なぜ念願かというと、実はタイ現地でタイ品種のドリアンを食べたことがなかったからである。
以前に紹介したように香港でモントーンを食べたり

日本のタイフェスでモントーンを食べたり

記事にはしていないが、ベトナム産の冷凍モントーンをネット通販で買ったりしたものの、いまいち美味しいと思うことが出来なかった。
やはり現地でフレッシュな実物を食べて確かめてみたい、そんな願望を叶えたかったのだ。
タイではドリアンシーズンまっさかりのため、街中のあちらこちらでドリアンが売っている。
スーパーやお土産屋さん、はてはショッピングモールのフードコートでも扱っている。
しかしドリアンを食べるために南シナ海を横断してタイまで来たのだ、ちゃんといい品を選びたい。
ということでバンコクで優良なドリアンが集う場所、オートーコー市場を訪れた。

オートーコー市場は果物、野菜、総菜、生魚などを取りそろえているだけでなく、小さめではあるがフードコートも備えており、見ごたえがある。
観光客向けで有名なチャトゥチャック市場の近くでもあるため、ドリアンに興味がなくとも是非訪れていただきたい場所である。
本題に戻ろう。
オートーコー市場およびその周辺には10店舗以上のドリアン店が集う。
基本的にはモントーンが中心だが、取り扱う品種、価格は店や日によって少しづつ異なる。
ぜひ各店舗を回って自分の食べたいドリアンを探してみてほしい。
オートーコー市場自体は大きくないため、容易に網羅できるはずだ。
ちなみに、ドリアンを切り分けて1房づつ販売するのがタイ流スタイル。
紙の個包装がくるまれた赤ん坊のようで可愛らしい光景である。

さて、そんなオートーコー市場でドリアンツアーの初弾を飾るのはこちら。

言わずと知れたタイの代表品種、モントーン(写真下、薄い黄色の方)
モントーンは100g/120thbで200gの房を購入。
なお、写真の上に写ったドリアンは次回紹介する。
品種名: หมอนทอง/Mon thong/金枕頭
日本語読み: モントーン
品種番号: D159(マレーシア内での品種番号)
前回のタイフェスでの反省から、今回は硬さを吟味して購入した。
マレーシアでドリアンを購入する際は問答無用で完熟したドリアンが提供されるため気にしなくていいが、タイでは好みに合わせて様々な硬さのドリアンが提供されており、まったく熟していないシャキシャキの甘くないドリアンから、完熟に近い状態まで揃えられている。
タイのドリアン店では試食をさせてくれる場合があり、購入する硬さを事前確認できる。
自分は完熟に近い状態が好みであるため、"riped"で"soft" なドリアンが欲しいと伝え、試食で最終確認をして購入した。
さて、まずは定番のモントーンからいただく。
気になるお味は、、、
う~ん、、、
う~ん、、、
美味しいといえば美味しいのだが、正直に書くとあまり自分好みではないかもしれない。
まず、熟れ具合についてはちょうど好みのものを選ぶことができた。
これは大正解。
ただこれは完全に個人の好みの話だが、モントーンは非常に薄味に感じてしまう。
甘みは単調で薄く、そして苦味も乏しい。
また、これはモントーンの売りでもあるのだが、いわゆるドリアンとしての香りも非常に薄い。
モントーンの特徴として花のような爽やかな香りはするのだが、これもあまり自分の好みではなかった。
今回の現地での実食でモントーンに対する評価が変わることを自分自身で期待していたのだが、残念ながら変化はなかった。
ただ、ドリアンは非常に個体差が大きい果物でもある。
あの猫山王や黒刺だって当たり外れがある。
個体差、産地、季節、熟成、同じ品種であっても様々な要因で味は大きく変わるのである。
今回食べたモントーンを以て、品種そのものを評価できるわけではない。
タイを代表する品種であり、世界のドリアン市場の大半を占めるモントーン。
実力は折り紙付きなので、まだ自分が美味しさに気づけていないだけかもしれない。
また機会があれば食べてみたいと思う。