赤色の野生種ドリアン Durio graveolensを味わう@コタキナバル
ドリアンツアー2025冬編4日目。
クチンから飛行機で移動し、次の目的地 マレーシア サバ州コタキナバルへやってきた。

コタキナバルは2025年8月にも訪れており、2回目の訪問となる。
市街地でドリアンが売っている場所は全て把握済みのため、この時期にどんな品種が売られているかチェックして練り歩く。
そして、セントラルマーケットを訪れた際に素敵な出会いが待っていた。

それがこちら!

通称Durian Dalit、学名はDurio graveolensだ。
割れ目から中身が見えるが、ここで売っているのは全て赤色の房をしたドリアンだ。
前から気になっていた赤い野生種ドリアンにようやく出会うことができた。

こちらのショップではMarahang Durianという名前で売っていた。
他にもDurian Merah, Jungle Durian,野生榴莲,山榴莲など様々な名称で売っている事がある。
少なくとも学名であるDurio graveolensという名前は現地では通じない。
そして、ここで売っているのは確実に純粋なDurio graveolensだ。
以前紹介したオレンジ色のDurio graveolensと商業品種Durio ZibetinusのハイブリッドであるSuluk Durianとは異なり、球形の形状をしておりかつ大きさが10cm前後とドリアンにしては非常に小さいのが特徴だ。
20MYR/kgだが、1玉が小さいため価格は10MYR。
店員さんからはNo sweet, No bitter!と念を押されたが、No problemと即答し購入。

片手で容易に掴めてしまうサイズ。
ただし、一般的なドリアン以上に棘が鋭く痛い。
まるでウニを持っているようだ。

軽く割れ目を入れてもらったため、容易に手で開けられる。
なんとも今まで食べてきたドリアン達とは全く異なる、真紅の房がお目見えだ。

身近な果物や野菜では見ないタイプの赤色だ。
透明感がなく、まるで絵の具の原液を固めたような濃い色をしている。
まるで臓器か何かにも見えてくる。
さて、早速いただくとしよう。
憧れの赤いDurio graveolensの味は、、、
う、なんだこれは、、、
全く味がしない。
甘みも苦味もない。
臭みも無い。
食感はねっちりしている、まるで粘土のようで水分はほとんど無い。
不味い味がするわけでは無いが、とにかく無味無臭だ。
表面の薄皮の存在感は全くない。
完全に熟していないのか、もしくはこういう特徴なのか分からないが、普通のドリアンと比べると果肉が硬めだ。
熟してそうな房を選んで食べてみると、ほんの僅かに甘みを感じる。
ただ、フルーツの甘味というより炭水化物の甘味といったほうが近いだろう。
白米の方がまだ甘いかもしれない、そんな程度だ。

齧りかけの写真で申し訳ないが、当然ながら中身も変わらず赤い。
種の色は一般的なドリアンと変わらず茶色をしている。
全く無味無臭なこのドリアンを齧りながら、生で食べるより他に向いた食べ方があるのでは無いかと色々考えてしまった。
細切りにして揚げてから塩を振りケチャップを付けて食べるとか、砂糖や牛乳と一緒に練ってから焼き上げるとか、、、
鮮やかで魅力的な外観に反して、掴みどころのない味の赤色Durio graveolens。
食べてみてほしいとは気軽に言えないが、せっかくボルネオ島に来たら挑戦してみるのもありかもしれない。