2度目のツパイキング ドリアンを食す@ペナン島

2度目のツパイキング ドリアンを食す@ペナン島


ドリアンツアー2025春編 ペナン島5日目。
午前中に黑刺を食べたこの日。

夜は新しい品種でもチャレンジしてみようかな〜と思い、ドリアン店が多く集うJln Macalister通りを歩く。

実はここにはDkingが存在する。
DkingはクアラルンプールのSS2や、TRXの近くにもある大手ドリアン店である。
せっかくペナンに来たからローカルなお店に入りたいと思いDkingはスルーしていいたのだが、他のお店で一人サイズの食べたい品種が見つからなかったためDkingに入ってみた。

Dking Penang (Macalister) · 102, Jln Macalister, 10400 George Town, Pulau Pinang, マレーシア
★★★★★ · 果実卸売業者

そしたら何と、ツパイキングを扱っているではないか!
価格は95MYR/kg。
高いといえば高いが、前日にSugar Scietyで買った130MYR/kgに比べれば安い。

値段的には買いだ。
だが問題はこれが本当にツパイキングであるかだ。
今回Dkingで並んでいるツパイキングはどれも小ぶりな玉だ。
そのためか、お尻のツパイキングの特徴があまり見て取れない。
他の玉を見ても同様だ。
確かに黑刺や猫山王とは明確に異なるお尻ではあるし、お尻の棘が短めといえば短め。
だが、前回紹介したほどはっきりした特徴ではない。


そんな感じで悩んでいると、店員さんが寄ってきて「中身を開けてみて、もし状態が良くなかったら返金か他の玉を開けるよ」と言ってくださった。
高い品種ならではの対応だろう。
Dkingという大手なら堂々とツパイキングの偽物を売ることはないだろうと思い、この話に乗ってみる。

ということで1玉目、開封の儀。

店員さん「この玉はダメだ」とゴミ箱行き。
(生食に向いてないだけで、後日お菓子などに加工されると思われる。)

その後も次々と玉を開けていく

「この玉もダメだ」

最終的に、6個あったツパイキング全てを開けて、最も状態のいい玉を選んでくれた。
そもそも何故質の悪い商品を並べておくのかとも思ったが、ふと他の店で聞いた話を思い出す。
それは「ツパイキングはシーズン初期だから、仮に流通していても実の状態が悪いかもしれない。半分も食べれないものかもしれない」との話だ。

その点で、今回のDkingの対応は非常にありがたかった。
並の小売店なら最初に開けた玉を提供してくるだろう。
ツパイキングはドリアンの最高級品種、1玉捨てるだけでそこそこの損失だ。
大手店舗だからこそ出来る技だろう。

\ドンっ/
こちらが厳選を重ねて選出されたツパイキングである。
さて、新たなトップオブドリアンと称されるお味は、、、


美味い!!!
このツパイキングはかなりビターが強めだ。
ペナンで今回食べた十数種のドリアンで1、2番目を争うビターの強さだ。
朝に食べた黑刺よりもビター。
甘みは適度、黑刺並みだろうか。
種は大きめ。

さて、先日のツパイキングの記事を読んでいただくと分かるのだが、
先日のツパイキングとは全く味が違う!
前回はビターはほぼ無く、アルコールのような独特な香りがした。
それに比べて、今回はより普通のドリアンといった感じだ。
よりビターが強くなった黑刺とでもいうべきだろうか。

これは困った。
ドリアンは個体差が大きとはいえ、あまりにも違う。
味だけでなく外観も異なり、Sugar Scietyに入荷していたツパイキングは全て大玉でお尻の棘が崩れた特徴。
一方でDKingに入荷していたツパイキングは全て丸っぽい小玉でお尻の棘は崩れていない。

それぞれの店で入荷している玉は外観が揃っているので、もし偽物でないとすれば、それぞれが全く違う木や違う農園で栽培されたものが入荷している可能性が高い。
だが、このモヤモヤは解決しないし、何よりツパイキングという品種に対しての味がよく分からないままだ。
これは、いつか本家CAP TUPAIでツパイキングを食べてみたいところだ。

今回紹介したツパイキング、かなり値は張るので初めてのドリアンとしてはオススメできないが、もし複数品種を食べ歩いてる方であれば(そしてドリアンへの出費を厭わない方であれば)新たな王と称されるドリアンの実力を試してみてはいかがだろうか。